自律神経失調症の多くは、交感神経優位が過剰になった状態であることがほとんどです。
交感神経は、『労働・闘争・運動・興奮・緊張感・恐怖感・危機感』などの時に良く働き、脳や体を効率的に動かのに適した神経です。
つまり、自律神経失調症は脳や体を使い過ぎている状態だと言う事も出来ます。
もし、自律神経失調症になってしまったら、 『労働・闘争・運動・興奮・緊張感・恐怖感・危機感』にならない様にしなければいけません。
☆カフェインを絶つ
まずは、コーヒーなどに含まれているカフェインを摂取しないようにしましょう。
ご存じの通り、カフェインには覚醒作用があります。
自律神経失調症のページの最初に触れていますが、自律神経失調症の3大兆候は「睡眠障害」「食欲低下」「意欲低下」です。
カフェインを摂取しますと、夜になって寝られなくなると言う睡眠障害の引き金にもなりかねませんので、カフェインの摂取は控えた方が良いと言えます。
カフェインが含まれているものの代表はコーヒーですが、他には紅茶や日本茶、コーラなどがありますが、滋養強壮作用のあるドリンク剤も、自律神経失調症の方には良くありません。
と言うのも、交感神経優位の状態が続いている事で、ハイテンションの状態が続いているのと同じこと。
ず〜〜と興奮した状態が続けば、誰でもいつかは疲れてしまいますよね。
この疲れている状態で、滋養強壮作用のあるドリンク剤などを摂取してしまうと、疲れていても興奮することを強いられる結果となります。
状態にもよりますが、少なくとも半年くらいはカフェインや滋養強壮作用のあるドリンク剤の摂取は、控えると良いでしょう。
ちなみに、患者さんから「ドリンク剤を飲むとシャキッとして動けるようになる。」と言われることがあります。
うつ病や自律神経失調症は、簡単に言うとガス欠になっている状態です。
この状態を、雑巾に残っているわずかな水(エネルギー)に例えることにしましょう。
本当は、体を休ませなければいけない状態にも拘らず、ドリンク剤でエネルギーを補給し体に無理を掛けると、雑巾は水で潤う状態となります。
そこで元気に働きエネルギーを使っているのを、雑巾の水を絞っている事に例えます。
たただでさえ少なくなっているエネルギーを”働く・動く”ことで、一時的に元気になっている分、さらに雑巾の水分が絞られ無くなって行ってしまいます。
元気に目いっぱい動ける時に自制することが出来る方は、そうはいないはずです。
結果的にさらに深刻な状態に陥ってしまうのです。
この状態を繰り返すことにより、ドンドン自律神経失調症は深みにはまっていきます。
カフェインや滋養強壮作用のあるドリンク剤を飲む事は、一時しのぎとしかならず、却って自律神経失調症を悪化させる事になってしまうので、良くないと言えるのです。
☆冷えは禁物
体を冷やす行為は、物理的ストレスを体に与えることになりますので、自律神経失調症の方にはお勧めできません。
寒いことろにいるだけが体を冷やすと言う訳ではなく、体を冷やす食材を摂取することでも、体は冷えてしまいます。
慢性的に体を冷やしていると、体温が下がってきます。
一般的に正常とされている体温は、36.5度と言われています。
最近は、大人も子供も36.5度に達していない人が、急激に増えている様に感じます。
たとえ、0.1度足りなくてもダメです。
36.5度に達していない方は、低体温の状態にあると捉えてもらって差し支えありません。
「最近、手足の冷えが以前よりも強くなった。」「体がだるい。」「疲れやすい。」「風邪を引きやすい。」などの不調を訴える方が多く、また慢性腰痛や肩こりなどの症状を抱えている方も少なくありません。
全てとは申しませんが、36.5度に達していない低体温状態が体の不調の一端を担っているかもしれません。
人間の体には、様々なリズムがありますが、体温もその1つとなります。
人間が起きた時の体温は36度、日中から夕方に掛けて36.5度になるのが良いとする目安と言われています。
ちなみに、女性には生理の期間中は体温が低く、排卵日を境に高くなるリズムもあるようです。
「体温が低くても大したことはない。」と言う考え方の人もいるかと思いますが、それは大きな間違いです。
体温が低い人は、免疫細胞が活発に働けなくなったり、免疫力が低下するという事があるのです。
その結果、アレルギー性の疾患や自律神経失調症など、様々な災いが体に降りかかってくるのですね。
また、ガンになる方の体温は、総じて低いという事も言われています。
怖いですよね。
体温が低いという事は、対処の方も悪くなる事を意味しています。
という事は、太りやすくなったり、肌や髪の毛の老化が進むなど、美容面での問題も起きてくるようになるのです。
女性の方の中には、今の記事で顔が青くなってしまった人もいるのではないでしょうか?!
このように、低体温は皆さんが考えている以上に、健康を脅かす大きな要因になっているのです。
☆心の持ち方
昔は健康を損ねる原因は、外傷や感染症などが大勢を占めていました。
ところが、高度経済成長からバブル崩壊を経て社会が合理化、スピード化されるに従って、外的要因よりも内的要因が重要視されるようになり、心理的ストレスが大きくかかわっているとして、注目されるようになっています。
複雑でテンポが速い現代社会では、朝早く起きて、夜になったら寝ると言う本来のライフサイクルに合わせて生活することが難しくなってきているようです。
また、不況・倒産・リストラ・会社内の不本意な配置転換、対人トラブル、女性であれば育児、または介護の問題など、昔お違って様々なトラブルにさらされる様になってきています。
その結果、交感神経が常に興奮状態になっているようになっていることが多くなってしまいました。
副交感神経が活躍することが少なく、交感神経優位の状態が続くと、体のあちこちに自律神経症状が現れるようになってきます。
日常的な些細なことに対しても、強い不安や緊張を覚える「神経症性障害」という疾患があります。
疲労感や不眠、食欲不振、体重減少などの身体症状や憂鬱感、自責の念など精神症状を伴いますが、うつ病ほど重くないのが特徴と言われています。
また、不安症状やうつ状態を併せ持つ症例は多く「混合型不安抑うつ障害」と診断されることもあるようです。
これ実は、自律神経失調症の約3割の方に当てはまると言われています。
神経症には、性格神経症と器官神経症の2通りがありますが、性格神経症は性格の歪み、考え方の”クセ”などが原因で、強い不安感や恐怖に駆られ、日常生活に適応できない状態になります。
これは体のどこも悪くないのに、自分は重病だと思い込む「心気神経症」と、高所・閉所・赤面などの「恐怖症」、以前に世間でも話題になりましたが、手を何度も洗わないと気がすまないような「強迫神経症」などがありますb。
そして器官神経症は、神経質な性格や、不安・恐怖などの心理的要因で心臓や胃、腸などの特定の器官に不調が現れるものです。
どちらも場合も、性格や生活習慣、自分の感情を上手くコントロールしていくことができないことが発症の根源にあり、感情の激しい”揺れ”が様々な症状を引き起こします。
自律神経失調症になると、多かれ少なかれ”焦り”を感じるようになる方が多いと思います。
しかし、その”焦り”が自律神経失調症の回復するのに邪魔になってきます。
周りはバリバリ働いているのに自分だけがカヤの外、自分の今の現状が思うように変わらないなど、疎外感から”焦り”が心の中に生まれるのだと思います。
ただ、これは精神的ストレスを溜める結果となります。
なんとなく想像できますよね。
焦る事で交感神経優位となり、肉体的にはたとえ休んでいる状態を続けていたとしても、頭の中が休んでいませんので、緊張している状態は続くと言う事になります。
結果、自律神経失調症はなかなか良くなっていきません。
心と体は、切り離して考える事は出来ないのです。 |