自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられます。簡単に言いますと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態を、自律神経失調症と言います。
自律神経失調症の3大兆候と言われているものが、「睡眠障害」「食欲低下」「意欲低下」があります。
しかし、症状に関しては、これと言って決まった症状があるわけではありません。
と言うのも、自律神経は全身くまなく分布しています。したがって、胃腸の調子がおかしくなっているという人もいれば、動悸の様な症状が出る人、肩こりや腰痛、耳鳴り、めまいと言う形で症状が出る可能性もあります。
自律神経は、ホルモン系・免疫系とともに私たちの体をコントロールしている大事な体内コントロールシステムです。
呼吸・血流・体温調節・発汗・心拍など、自分で意識しなくとも自律神経の働きによって、正常に働いています。
先にも書きましたが、自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。
呼吸を例にすると、吸う時は交感神経、履く時は副交感神経が働きます。この2つの神経のバランスがうまく保たれる事で、快適な生活を送ることが出来ます。
|
ストレスには4種類あります。
1つ目は、皆さんが一般的に言われる精神的ストレス。
2つ目は、骨盤が歪んだり、背骨の歪みから生じるストレスで、これを構造的ストレスと言います。
3つ目は、暑い寒いなどの温度や湿度による物理的ストレスです。
4つ目は、化学的ストレスです。車の排気ガスや空気汚染、シンナーなど。また食べ物の過不足なども含まれます。
まず、皆さんが考えられているストレスとは、精神的ストレスではないかと思います。
が、実は、他の3種類もストレスとなり、交感神経を過剰に働かせてしまいます。
自律神経のリズムが狂うほど交感神経が働くには、ストレスレベルがある一定レベルに達しないと、狂いは生じません。
このレベルは人により違いがありますが、ここでは10になったら自律神経のリズム(バランス)が狂うとして考えましょう。
まず、骨盤の歪みや背骨の歪みがあり、そのストレスレベルが4とします。
この時点では、脳や体にストレスを感じていません。
次に、偏った食事をしていたので、その化学的ストレスが3とします。
さらに30度を超える猛暑に出歩く事があって、その物理的ストレスが2だとします。
この時点で全体のストレスレベルは、合計9になっています。
この状態の時に、夫婦喧嘩をした、会社で上司に怒られた、ちょっとした意見の相違などの、ちょっとした精神的ストレスが起きると、そのストレスが例え1だったとしても、全部で10に達してしまいます。
皆さんの言う精神的ストレスがたとえ1だったとしても、自律神経のバランスは乱れてしまうのです。
当院の患者さんには、「ストレス知らずなんですけどね〜。」と言われる方がいらっしゃいますが、自律神経失調症やうつ病になってしまうのは、ストレスの総合ポイントが10に達してしまうからなのです。
|
一般的に良く聞かれる症状を挙げてみますと、”冷え・頻尿・動悸・だるさ・イライラ・便秘・めまい・頭痛”などが良く聞かれる症状です。
以上のことを書くと早合点して「私はこれらに当てはまらないから大丈夫!」と喜ぶ方がいるかもしれませんが、もう少し先を読んで下さい。
先に挙げたのは、”代表的な症状”です。これが全てではないという事です。
先にも述べましたが、自律神経と言うのは全身くまなく分布しています。頭の先から手足の指先・内臓に及ぶまで。
結論から言うと、これと決まった症状がないというのが実情です。
人によっては、顔や頭だけから汗が出るとか、ヘルニアではないのに上肢や下肢が痺れる、原因不明の腰痛・肩こり(病院で検査しても、異常ナシと診断されるケース)、そして不眠症だと言う方も元を辿れば、自律神経のバランスが乱れた事によるものです。
更年期障害・パニック障害・うつ病・不安神経症なども、自律神経失調症が入り口でそこから先にどんどん進んでいった症状です。
当院の患者さんの中にも、どうも調子が優れないので内科を受診したけど、医師からは「特に異常が見られない。」と言われるケースがあるようです。
この様な内科的外科的検査で「異常がない」状態の時は、自律神経のトラブルに見舞われている可能性があると言えます。
心療内科のテスト以外での医学的検査で異常がない場合は、自律神経失調症の可能性があります。
|